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偽文士日碌


 この日碌にはいろんな人がコメントを寄せてくれる。ありがたいこ
とだ。七月十三日の西瓜頭さんは北野勇作氏、二十一日の半魚人さん
は堀晃氏である。今後も有名な人からコメントを戴いた時はその都度
ご紹介していく。
 小生がオビの推薦文を書いた八代嘉美の「iPS細胞 世紀の発見
が医療を変える」(平凡社新書)は、早くも重版になった。アマゾン
でノンジャンルの三百何十位かに入っていたので売れているなとは思
っていたのだが、わがことのように嬉しい。最近推薦文の仕事が多く
なった。来月には大江健三郎「同時代ゲーム」(新潮文庫)を再評価
する文が「週刊新潮」からオビに転載され、久びさに夢中で読んだ池
上永一「テンペスト」上下巻(角川書店)にも推薦文を書いた。自分
が推薦した本の売れ行きというのは、多額の謝礼をいただいている責
任上、自分の本のそれよりも気になるものだ。
 今日は五月の三日間、北沢タウンホールで公演した朗読会の記録ビ
デオ、DVD、舞台写真、アンケートの綴じ込みなどを持って、野際
館長、演出の高平哲郎、企画の中村満、舞台芸術の菊地廣、演出助手
で役者の上山克彦がやってきた。公演が大成功だったため、あれこれ
の裏話に花が咲いてしばし歓談。
「筒井康隆、筒井康隆を読む」と題したこの朗読会は、野際、上山、
中村三氏の発案で実現。「おれの最後の舞台になる」と言っていたの
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